日本が中国に勝つためには(リオ五輪編)

皆さまこんにちは


各種目の組み合わせも決まり、なんとなくそれぞれの試合の結果を予想している人もいるでしょう


男女団体戦、個人戦いずれも中国と当たるのは準決勝以降ということで


まず、各種目でそこにたどり着くまでにもかなり厳しい戦いが待ち受けているわけですが、


仮にどの種目においても中国と当たった場合のことを仮定して、中国に勝てる方法や可能性について考えてみたいと思います


まず、基本的にどの種目においても中国に勝てる可能性はかなり低いと思います


団体戦に限っては何と言ってもやはり「層の厚さ」が中国の高い牙城である1つの要因でしょう


世界ランクのトップ5の内の3人がいるわけですから、まさに「最強」と言っていいでしょう


ここで、キーになるのは2番手、3番手の選手の活躍です


女子で言えば、福原選手と伊藤選手、男子は丹羽選手と吉村選手ですが


オリンピックでは3番にダブルスがあり、シングルスよりも予想しにくく、勝つ可能性が高いと言えるでしょう


また、伊藤選手はおそらくダブルスに出場するであろう丁寧選手に勝ったことがあるので、もし2点伊藤選手を丁寧選手に当てることができれば


中国としてはかなり嫌な印象を受け、また李暁霞選手も福原選手や伊藤選手のような表ソフトを苦手とするタイプのプレースタイルなので


中国にはプレッシャーや緊張感が生まれ、石川選手がやりやすくなることにもつながります


中国に勝つには単純に相手から3点取るのではなく、そういったあらゆる要因を総動員させて「チーム力」でも勝っていかなければ勝機は見出せません


それは男子とて同じことで、


ダブルスでは、丹羽選手のトリッキーなプレーと吉村選手の爆発力に期待する価値は十分ありますし


もし、3番手の許斤選手を崩すことができれば


一度プレッシャーのかかる団体戦で岸川選手に敗れている馬龍選手のメンタルを刺激し、水谷選手にチャンスが生まれるかもしれません


やはり一度きりの勝負ではなく、これまでの結果などが積み重なることで大舞台での奇跡を呼び起こすきっかけになるのかもしれません


個人戦で言えば、丁寧選手も李暁霞選手も圧倒的に強いのは確かですが、


かつての王楠選手や張怡寧選手のような絶対的エースという風格があまり感じられないので


いざ個人戦で対峙したときに石川選手も福原選手もさほど威圧感に押されるようなことはなく、対等に勝負ができるのではないでしょうか


また中国選手と対戦する際のセオリーとして、「必ず序盤はリードする」ことが非常に重要になってきます


それは中国選手に対して余裕を持たせてしまっては逆転をするのが非常に困難だからです


ですので、序盤リードして常に相手にプレッシャーを与えながらプレーしなければ勝機は薄いということです


あくまでセオリーなので、全く違う展開になるかもしれませんが


男子も圧倒的に強く過去の対戦成績でも劣る馬龍選手や張継科選手に対してとにかく試合の出だしに全てをぶつけるくらいの覚悟で序盤からリードを奪い


相手を焦らせたり、精神的余裕を持たせないようにしてプレーをすることが最も重要です


水谷選手で言えば、前回張継科選手に敗れた際に試合の後半まで取っておいた秘密サーブを試合の出だしから使っていっても構わないと私は思います


重要な場面で使うことで効果を発揮することを意識しているのだと思いますが、やはりいくら必殺サーブとはいえセット数に余裕を持たれた段階では


精神的余裕があり、せっかくの必殺サーブも台無しになってしまいます


序盤から見たことのないサーブで翻弄し、「まだ隠し持っているんじゃないか」という不安を抱えさせたままゲームを進めていくことが大舞台の一発勝負で勝つための秘策だと思います


丹羽選手は、試合の中盤から火がついてトリッキーなスーパープレーが飛び出しますが、


あれをなんとか序盤にかますことができれば、相手もかなりプレッシャーを感じるでしょう


これがなんでもない普通の試合ならば、最初だけだと冷静に流されるかもしれませんが、


大舞台の一発勝負だからこそ、「負けられない」というプレッシャーがより恐怖を掻き立てより安全なプレーをしようと相手を縮こまらせるのです


丹羽選手はまだ若いですし、怖いもの知らずでどんどん向かっていって大物を食ってほしいですね


いかがでしたでしょうか


正直圧倒的な実力差があるように見える中国ですが、条件ややり方次第では対等かそれ以上に戦うことも可能なのです


そういった戦略面も注意しながら見ると、より楽しく試合を見れるでしょう


日本が中国に勝つ歴史的瞬間を見れるよう、応援しましょう


それでは

全国優勝校出身卓球コーチの卓球上達ブログ

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