女子卓球日本代表のリオ五輪の考察(団体編)

皆さまこんにちは


前回日本代表の男子団体についての考察の記事を書きましたが


今回は女子団体についての考察をしていきたいと思います


女子はバランス良くランキング上位の選手が各国3人ずつ揃っているので、トーナメント表通りにはいかない激戦・混戦になるのは必至でしょう


まだ組み合わせがわからないのでなんともいえませんが、仮に現在のチーム世界ランキング順にシードされていった場合


日本は決勝までは中国と当たらず、準決勝で3位のオランダとあたることになります


しかし、戦力や層の厚さから見て、おそらく韓国・シンガポール・ドイツのどれかの国が上がってきて日本と準決勝あるいは準々決勝から戦うことになるでしょう


戦力や層の厚さでは2位から7位のドイツまではほぼ各国横並びだと言っていいでしょう、台湾に1人強い選手がいますがあとに続く選手がいないので層の厚さという点ではさほど脅威ではありません


層の厚さと言えば、日本は中国に次いで頭一つ抜け出ている感はありますが、当たり方次第ではとても警戒しなくてはなりません


というのも、韓国には日本代表勢が苦手とするカットマンの徐選手がいますし、ドイツにもカットマンのハン選手がいます


福原選手と伊藤選手はプレースタイル的にも、あまりカットマンが得意なタイプではないので、いかにカットマンに対処するかがキーとなりカットマンをなんとか気合いで勝つことができればかなり楽になるでしょう


シンガポールにも往年の馮天薇ユ・モンユ選手がいますので全く油断できないどころか、一番の強敵になるでしょう


韓国・ドイツ・オランダに対してはかなり厳しい戦いになりつつも実力的には日本の方が上であり高い確率で勝てると思いますが


シンガポールは馮天薇選手が2点出てくるので、五分かそれ以上に苦しい戦いを強いられるでしょう


シンガポールは日本のブロックにはいないことを願うしかありません


もし第4シード以降も現在の世界チームランキング通りにシードが決まるならば


準々決勝で韓国、準決勝でオランダを破ったドイツと対戦という組み合わせになりそうです


どちらもカットマンと左の選手がメインのため、似たような戦いになり、やはり「カットマン対策」が重要なカギになるでしょう


注目のダブルスですが、福原選手も伊藤選手もダブルスは得意としているため、なおかつ2人とも似たようなプレースタイルなので相性はかなり良いと思います


韓国にはダブルスの名手である梁夏銀選手がいますが、エースの田志希選手をダブルスに使うとは考えにくいですし


あるいは日本戦だけはカットマンの徐選手を2点使って田志希選手と梁夏銀選手の右と左のダブルスとかになるとやっかいかもしれませんが、


逆にシングルスがもろくなるので、そこまでダブルスに力を入れてはこないでしょう


ドイツもおそらくカットのハンイン選手を2点起用し、ソルヤ選手と単暁娜選手の「右と左のなおかつ表」というやりにくそうなダブルスになるでしょう


どちらもカットマンが2枚いないので、カットダブルスが来ることはなく、本来の力を発揮しやすいので、ダブルスで得点する可能性はかなり高いのではないでしょうか


問題の中国ですが、劉詩文、丁寧と3番手に朱雨玲、李暁霞のどちらの選手が出るかは分かりませんが


可能性があるとしたら、カギになるのはやはり伊藤選手でしょう


以前に丁寧選手に勝っていますので、丁寧選手自身も嫌でしょうし、中国チームにとっても不安材料の1つになるでしょう


おそらく劉詩文選手が2点出ると思いますが、李暁霞選手のような回転とパワーではなく安定したキレイな卓球をするというイメージですので


石川選手や福原選手は比較的やりやすいタイプなのではないかと思います


逆に李暁霞選手は少し台から距離をとってパワフルなプレーをする選手なので、福原選手のような表の止まるボールが嫌いな印象があります


「勝てる」とは決して言えませんが、当たり方次第では大いに可能性があると思います


これらのことから総合的に考えると


前回の世界選手権に次いで、高い確率で銀メダルを獲得することが予想されます


なおかつ、これはあくまで実力を発揮して順当に勝ち進んだ場合で、今の日本ならば当たり方や戦略、その時のコンディション次第では中国に勝つ可能性さえあります


かなり期待を込めて言うと、最高で金、最低でも銀といったところだと思います


実際の組み合わせを見てみないとはっきりとは言えませんが、「組み合わせが全て」と言ってもいいくらい女子の団体は混戦が予想されます


意外なチームが勝ち上がってくることもありますし、どこの国が勝ち上がるのか予想しながら見てみるのも楽しいかもしれません


是非日本が銀メダル、それ以上を獲得できるように応援しましょう


それでは

全国優勝校出身卓球コーチの卓球上達ブログ

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